魚辞典

シラス干し

第九回「佃煮」

今回は「佃煮」についてご紹介いたします。
佃煮は日本人の知恵が生んだすぐれた保存食。特に魚の佃煮は、骨まで柔らかく炊いてありますので、カルシウムも満点です。
忙しい朝のおかずに、お昼のお茶請けに、晩酌のおつまみにと、いつも食卓に乗せたい食べものですね。

 

佃煮は名前のとおり、江戸の佃島で誕生しました。
佃島は今でこそ埋め立てられて陸続きになっておりますが、江戸時代は隅田川の河口に浮かぶ離れ小島で、ここに住む人々は江戸近海で漁をすることを幕府に許されていました。
佃煮は、離れ小島の住民が荒れ模様で陸に渡れないときの非常食として、また、漁師のお弁当として作られたのです。

 

こうして生まれた佃煮は、江戸の町で人気を集め、ついに江戸前の名産のひとつとなりました。

 

佃煮のおいしさの決め手は、素材の鮮度です。新鮮な魚を炊いてこそ、おいしい佃煮ができるのです。また、新鮮な魚は、炊いても煮崩れず、美しい佃煮に仕上がります。築地山吉の佃煮は、全国から厳選した食材を使用しております。

 

また、江戸時代から続く伝統の技法で仕上げています。魚の佃煮は、骨までふっくらさせるため、まず串に刺して炭火で焼いています。それから水で炊いて、調味料をなじませていきます。

 

その調味料も、厳しい審査で選んだもののみ使用しております。醤油、みりん、純米醸造酢など、香り豊かで味わい深い、優れた品質の調味料で炊き上げましたので、あと味も大変良くなっております。

 

また、食品添加物をほぼ100%カットする努力を日夜続けておりますので、ほとんどの商品が無添加でございます。
築地山吉の佃煮は安心してお召し上がりいただけます。

 

厳選した自然の素材をふんだんに使い、佃煮職人が腕を振るった佃煮です。
築地山吉が自信を持ってお届けする「佃煮」をどうぞご賞味くださいませ。

 

 

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